STORY 物語紹介

CHARACTER 登場人物紹介

ヒーロー
一真

主人公

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「その一本さえも愛おしい」 作・雪華


 当然だが時間は有限だ。過去に不良と呼ばれ、無為に時間を浪費した経験がある皇大和は、普通の人間よりもちょっとばかり、それを強く意識している。
 だから調理をしている間も、大概はなんらかのオーディオブックを四倍速で聞いている。よって得られる知識の量も、同年代に比べて数倍だ。
 大学の友人たちは「聖徳太子か」とつっこんできたが、さすがに一度に十の内容は聞けない。大和にできるのは、せいぜい何かの医学書を読みながらオーディオブックで情報を吸収し、一瞬の合間に愛しい妻とのエロい妄想をするくらいだ。

 今夜もまた、妻の媚態のイメージをスパイスに、調理が捗っていた。
「んー、大体こんなところかな」
 煮えたスープの中に、おたまを入れる。とろみのついた表面がくぷりと音を立てれば、なんてことない音のはずなのに、また妄想が広がった。
「先生の中も、トロトロで熱いんだよなぁ。あー、早く突っこんでかき回してぇ」
 ゆっくりとおたまを回しながら、彼女の中にペニスを入れた時を想像してしまう。
 我ながら変態っぽいと大和は思ったが、すぐに「だって若いし」と開き直った。

 言い訳のようだが、実際、大和は若い。まだ大学生で、エネルギーが有り余っているお年頃。
 対して彼の妻は、数年前から山那学園で養護教諭として働いている。
 そんな歳の差カップルの二人だから、大和はいっそう焦ってしまうのかもしれない。
 ――早く、青二才と舐められない歳になりたい。そして彼女に寄ってくる大人の男たちを、余裕の態度で追い払えるようになりたい。

「これが一番、難題なんだけどさ……」
 ぼそりと呟く声がキッチンに響く。
 悔しいことに知識は身につけられても、精神はそう簡単に歳をとれない。
 世界一可愛い――と大和は思っている――妻が今この瞬間も誘惑されているんじゃないかと、気が気でならなかった。大人の余裕なんか持てない。
「ま、浮気なんて絶対させないけど」
 そのためにも、胃袋をがっちりと掴んでおく必要がある。というわけで、最近の大和は料理にこっている。今日も倍速で大学のレポートを終わらせ、手のこんだフルコースを用意していた。これで、疲れて帰ってきた彼女を癒す予定だ。
 彼女との時間を捻出したくて必死で頑張ったから、大和も結構疲れていたが、気分はムラムラ……いやルンルンと盛りあがっている。
 いつ色っぽい雰囲気になってもいいように、風呂の準備も万端だ。
 一緒に風呂に入るところを想像したら、また股間が熱をもってきて、大和は自嘲の笑みを浮かべた。
「早すぎだろ、俺」
 結婚式にきた山那誠のアドバイス通り、欠片も興味のないことを想像して瞑想する。
不謹慎なタイミングで勃起したアレをしずめるための儀式だ。
 山那直伝の仏像顔になってきたところで、玄関扉が開く音がした。
「! よっしゃ」
 大和は主人の帰りを待っていた忠犬よろしく肩を跳ねさせると、急いで火を止め、玄関まで小走りで駆けていった。
「お帰りー!」
 彼女を目にした瞬間、愛おしさがこみあげて、勢いよく抱きついてしまった。
「きゃっ!」
 しばらくは大和もレポートで遅くなると思っていたからか、彼女は驚いた様子だった。丸くなっていた目が、落ちつかない様子で左右に泳ぐ。
「は、早かったね。今夜は友だちとレポートやるから遅くなるっていってなかったっけ」
「あんなの、俺にかかれば小学生の日記みたいなもんだよ」
「はぁ、そうだったね」
 思わず漏れたといった感じの溜息に、大和は眉をひそめる。
 まるで、大和の帰宅を喜んでいないみたいだ。
「俺が早く帰ってきてたら不味い理由でもあるのか?」
「な、ないよ」
「ほんとに?」
「うん……」
 若干怪しかったが、久しぶりの夫婦水入らずな時間を壊したくなかった。大和は幻の尻尾をぶんぶんと振りながら、彼女の目を覗きこんで問いかける。
「じゃ、ご飯にする? 風呂にする? それとも……俺?」
「大和、若いのにネタが古いね」
「別にいいだろ。一度はやってみたかったんだよ。で、どれにする?」
「お風呂」
「不正解です」
「え、これクイズだったの?」
「正解はー……俺」
 彼女が疲れているのはわかっていたから、もちろん冗談だった。
 それなのに彼女は、常にはない様子で嫌がって、大和の体を押し返してきた。
「だめ!」
「っ?」
 最初に感じた違和感が強くなり、大和の中で焦りが生じる。
 つい、追いつめるように壁に押しつけてしまった。
「なんでそんなに嫌がるんだよ。どこか他で、マーキングでもされたのか?」
「されるわけないでしょう。私のこと信じてないの?」
「先生のことは信じてる。でも先生は可愛いし、エッチな体してるから、男のほうから無理矢理迫ったのかもしんねぇだろ」
 言っていると、本当にそんな気がしてきた。なにせかつては、大和自身がそうやって彼女を犯して手に入れたのだから。後に元から相愛だったとわかったとはいえ、やり方は酷かったと思う。
「新入生で、前の俺みたいなヤツが入ってきたとか?」
「だから、そんなんじゃないって」
「じゃあ証明してみせてくれよ。先生……」
 耳元で囁いた唇を、そのまま首筋に滑らせる。軽く肌を吸いあげると、少し塩辛い味がした。
「ホテルには行ってないみたいだな」
 ほっとして呟けば、目前の首がほの赤く染まっていく。
「汚いから舐めないで。お風呂入ってからにしたい」
「汚くなんかない。いい味だよ」
 ぺろりと舐めると、白い肌がもっと赤くなる。
「味とか言わないでよ。大和のばか」
「あ、今の『ばか』って、もう一回言って。可愛い……」
 言ってくれと乞いながら、彼女の唇をキスで塞ぐ。抗議する舌を絡めとり、くちゅくちゅと音を立ててこね回す間、手早くブラウスの前を開いた。
「んっ、ふ……ぁ……」
 彼女の艶めいた声を聞いたら、冗談でおさめようという気が消えうせた。完全にスイッチが入って、彼女の股の間に脚を割りこませる。
 ぐっと上げた腿で彼女の陰部を圧迫すると、柔らかな肢体がびくんと跳ねた。
 キスの激しさと、陰部を押しあげる動きを連動させる。
 次第に強張っていた体から力が抜けていって、大和の動きに合わせるように彼女の腰が揺れた。
 少し唇を離せば、とろんとした彼女の顔が見えた。
 それを目にしたら……もう、どうにも抑えられなくなった。
 素早くスカートを引きずりおろし、下も舐めようとしたら――
「あっ! だめー!」
「うわっ」
 しゃがんでいる途中で強く押され、尻餅をつく。
 ここまで抵抗されたのは、あの初めての時以来だった。
 数秒間呆然とした大和は、しかしすぐに眉を顰めた。
「風呂に入らないまま抱かれるのなんて、初めてじゃないじゃん」
 床の上であぐらをかき、足の裏同士をつけたポーズで拗ねた目を向ける。
 彼女は言葉に詰まった様子で、息を止めていた。何かの我慢大会かと思うくらい長い時間だった。窒息するんじゃないかと心配になる。
 そろそろ呼吸したほうがいいんじゃないかと提案しようとした時、彼女がごく小さな声で言った。
「……ないの」
「ん?」
 あまりにも小さな声だったから、さすがの大和でも聞きそびれた。
 わざとではないのに、彼女はからかわれたと思ったのか、顔を真っ赤にして唇を噛んだ。
「ごめん、マジで聞こえなかった。もう一回言って?」
「っ、だから! 今日は、下の毛を剃ってないの! 大和はしばらくレポートで忙しいって言ってたから、油断してて……。今日帰ったら整えればいいかなって思ってたの!」
「下の毛……」
 なんのことかと復唱した大和は、時間差で理解する。
 ぽんと手を叩いてあからさまな物言いをした。
「ああ、マンコの毛を剃ってないってことか」
「マッ……!? う、うん……」
 ごにょごにょと言いながら俯く彼女を前に、大和は引くどころか、興奮した。自分の前では綺麗にしていたいと思ってくれている気持ちが、嬉しかったのだ。
 年上の彼女を可愛いと思うは、こういう瞬間だったりする。もっとも彼女は、まったくわかっていないようだが……。
 可愛い、愛でたいと思うと、口元のニヤつきが抑えられない。
「へぇ、剃ってないと、どのくらい生えてるの?」
「どのくらいって……最初にした時見たんだから、知ってるでしょう?」
「興奮しすぎてて憶えてねぇよ」
「言ったらやめてくれる?」
「ドン引きしたら、やめるかも」
 引くわけがないが、彼女から言葉を引きだすために意地悪な言い方をする。
 彼女は少し悲しそうにしながらも、俯きがちに答えた。
「……いっぱい」
「いっぱいの定義なんて、人それぞれだろ。パンツ脱いで見せてくれよ」
「それじゃあ結局見せることになっちゃうじゃない」
「先生が自分でパンツ下ろしてくれるなら、一瞬見るだけにする」
「……ほんと?」
「早くしてくれよ。俺がせっかちなの知ってるだろ。あんまり焦らされると、ケツの穴のほうまでまじまじと見るぞ」
「わ、わかったから待って!」
 わざと苛立った顔を作り、膝でにじり寄る。
 素直な彼女は大和の言葉を疑いもせず、慌てて下着を下ろした。ぎゅっと目をつむり、顔を真っ赤にしながらブルブル震えている。
 大和は当然のごとく、彼女の股間を凝視した。
「あー、たしかにいつもより、たくさん生えてる。割れ目が見えないくらいびっしりじゃん」
「っ、い、一瞬って言ったじゃない!」
「そうだっけ? ごめんごめん。俺、今限定で馬鹿になったから忘れてた。っつーか、先生の手入れされてない陰毛……すげぇ興奮する」
「な、なに言ってるの。そんなわけ――ひゃっ!?」
 むしろ彼女のほうがドン引きして油断している間に、大和は股間にむしゃぶりつく。逃げられないようにがっしりと両腿を掴み、陰毛でざらつく割れ目から陰唇にかけてを、激しく舐めまわした。
「あっ、いやっ! やだぁっ! ドン引きしたら、しないって……言った、のに!」
 しつこく逃げようとする彼女のクリトリスを、じゅっと音を立てて吸いあげる。びくんとした震動が伝わってきて、大和はいっそう興奮した。もっと顔を寄せれば、とろりとした愛液で舌先が濡れる。それをクリトリスに絡めながら、優しく中に指を入れた。微かに指を曲げ、ジースポットに狙いを定めて膣壁をなぞる。
 外と中の弱いところを同時にせめられ、彼女が泣くように喘いだ。
「ひっ、ぅあん! あっ、やだっ、いっしょに、やらないでっ」
「でもこうすると、気持ちいいだろ? あ、先生、ここにも毛がはえてたんだな」
 股を広げた部分にも、Tゾーンほどではないが、毛が生えている。
 愛液でびっしょりと濡れたそれは酷く淫猥で、大和のペニスが下着の中で跳ねた。早く解放してくれといわんばかりに硬く張りつめている。
「これ、いいな。次はもっと明るいところで見せてよ」
「んんっ! あっ……そこも、だめ! 見ないでぇ!」
 大和からしてみれば、陰毛ごときで恥ずかしがって悶えている様が、最高に可愛かった。興奮のままに舌と指の動きを速める。
「あっ! あぁっ、いく! いっちゃう! こんなの、いやぁ!」
 彼女がいきそうになっているのは、中の動きでもわかった。大和はクスリと笑い、膨れたクリトリスを強めに吸う。そうして、このまま絶頂に導こうと……思ったところで、いいことを考えついた。
「あ、そうだ。そんなに嫌ならさ、俺が剃ってやるよ」
「はあ、はぁ……、え?」
 いきそうだったところで、いきなり突飛なことを言われ、彼女は茫然としている。
 そんな隙をつき、大和は素早く彼女を横抱きにした。
「きゃっ!? な、なに?」
「だから、気にならないように剃ってやるって」
「意味がわからない」
「わかるだろ」
 ずんずんとバスルームに向かう間、抵抗する彼女をキスで封じこめる。
 着いてすぐに彼女の服を全部脱がせ、もがこうとする度に中のいいところを擦った。
 やがて、いけそうでいけない快楽地獄に、彼女が朦朧とする。
 大和はしめしめと舌なめずりをしながら、カミソリを手に取った。
 もちろん彼女のために買っておいたものだから、最高級の安全なカミソリだ。
「じゃ、剃るから、大人しくしててくれよな」
「んっ、や……」
 彼女の弱々しい抵抗を押さえ、丁寧に、優しく剃っていく。
 ほどなくして一本の毛もない、つるりとした股間になった。
「はは、ごめん。夢中になってたら、全部剃っちまった」
「え……」
 快楽漬けでぼんやりしていた彼女が、のろのろとした動きで己の股間を見る。そして数秒の無言の後、茹だったように顔を赤くした。
「こ、こんなの恥ずかしいじゃない!」
「俺以外に見せないんだからいいじゃん」
「そういう問題じゃ――、んぅっ!」
 文句を紡ぐ前に、舌を絡めとる。そうしながらカミソリを安全な場所に置き、代わりにコンドームを手に取った。いつでもどこでもできるように、家中に配置してあるのだ。
 激しいキスで彼女がとろけた顔をしている間に、手早くゴムを装着する。
「ん、だめ……やまと……」
「だから、その『だめ』は逆効果なんだって。……可愛くて突っこみたくなる」
 少し荒々しい仕草で彼女の体を反転させる。鏡に押しつける体勢で腰を掴み、痛いくらいに張りつめたものを一気に押しこんだ。
「ああぁっ!」
 散々に愛撫されてとろとろになった膣は、大和のものを難なく根本まで飲みこむ。それでいながら、きつく全体を絞りあげてきた。
 大和は全身をぶるりと震わせ、たまらない愉悦に唇を噛む。
「はぁ、っ……ヤバい。なんで先生の中、こんなにいいんだよ……。すぐにイッちゃうだろ。まったく、エロいマンコだな」
「あっ、あんっ、大和の……せいなのにっ」
「うん、そうだな。俺が先生のここ、何度もぐちゅぐちゅにかき回して……敏感にさせちゃったんだよな」
 いやらしく腰を回し、わざと大きめの音を立てる。
 浴室に淫猥な水音が響くと、彼女のうなじがまた一段と朱色に染まった。
 恥ずかしがる彼女を見ていると、大事にしたいのにイジメたくなる。
 大和は口角をあげ、繋がったまま彼女の片脚を大きく抱えあげた。
「ひゃっ!? 待って、大和。これ恐い……」
「ちゃんと支えてるから大丈夫だよ」
「でもこんな体勢……」
「恥ずかしい? あそこがツルツルだから、いつもより入れられてるところ、よく見えるもんな……」
 繋がっているところを見せるけるように腰を揺らし、濡れそぼった隘路をかき回す。
 鏡に映った秘部は、本当にいつも以上にいやらしく見えて、大和はごくりと唾を飲んだ。短い間隔で息を切らし、ずんずんと突きあげる動きを加える。
「あっ! ああんっ! ひんっ、あっ! こんなにされたら、も……うっ!」
「んっ、もうイキたい?」
 何度も限界まで焦らされていたせいか、彼女が素直にコクコクと頷く。
 とろけきった顔が最高に可愛い。
 大和は彼女の顎を優しく掴んで振り向かせ、下の動きに合わせて激しいキスをした。
 漏らしたように愛液が流れ、大和が腰を動かす度に、ずちゅんという音が浴室内に反響する。
「あっ、あああっ! だめっ、やまと! いく! ほんとに、いっちゃう、の!」
「っ、あぁ、先生……可愛い。今日も俺ので、いってくれるんだな」
 激しいキスの合間に、うっとりと囁く。始りが悲惨な形だったから、今でも彼女が達してくれると嬉しくてたまらない。
 膣内がギュっと搾りとる動きをして、大和の腰回りにも力が入った。
「俺も、い……くっ!」
 突きあげるスピードをあげ、最奥に硬い先端を叩きつける。
 やがて彼女が大きく背を反らして達すると、絶頂で狭くなった入り口を擦るようにして、大和も熱を解放した。
「っ、く……! 先生! せんせ……っ!」
 一度の解放では終わらず、何度も熱いものが迸る。
 くったりとした彼女を抱え、しばらくの間はゆさゆさと揺さぶっていた。
「あ……あぁ、やまと……もう……だめ……」
「ん、わかってる……、ごめん。でも、もう少しだけ……」
 緩やかなキスをしながら、長い射精を終える。
 ようやく引き抜くと、彼女が脱力して崩れ落ちそうになった。
 慌ててそれを支え、労うようなキスの雨を降らせる。
「……先生、怒った?」
「怒った」
 涙目で少し頬を膨らませる仕草も、また可愛い。
 ニヤついてからかいたくなる気持ちを抑えつつ、ゴムを外した。
「はは、今日も大量ー。これを注がれてたら、先生あっという間に妊娠してるな」
 白濁の液がたっぷりと入ったゴム。大和はそれを自分の眼前に掲げて揺らした。
 いつかまた、これを彼女の中に注ぎたい。
 ――そう思っていると、ぽつりとした声が聞こえた。
「……いいよ」
 耳にした瞬間は、何を許可されたのかわからなかった。
 まさしく我が耳を疑い、ゆっくりと聞きかえす。
「え、でも俺が医者になるまでは駄目だって……」
「大和は今の大学を卒業したら、数年間アメリカに留学しちゃうでしょ?」
「あ、ああ、うん……」
 大和は今在籍しているT大の医学部を卒業した後、アメリカでさらなる技術と知識を身につけてくる予定になっている。「そう簡単に跡を継げると思うな」という父親からの条件だ。
 あれから父親は大和に対して激甘になったものの、そういう面では相変らず厳しかった。
「大和がアメリカにいる間、一人で子育てしてるなんて……すごく寂しいなって思ってた。でもこの間、大和に『休職してついてきて』って言われて、色々考えたの」
 一度俯いた彼女が、強い決意を感じさせる瞳をあげる。
「一緒にいられるなら、大和に似た可愛い男の子……見てみたい」
「なんで男だってわかるの?」
 聞きかえすと、きりっとしていた彼女の表情が途端に崩れる。恥ずかしそうに視線をさまよわせ、小さな声で言った。
「女の人がイクと、男の子になる確率があがるんだって。前から知ってたんだけど、山那先生のところもそうだったらしくて。えっと、それで……ほら、最近の私、大和に抱かれると必ず……そう、なるから……」
 彼女の告白が、大和の情欲に再び火をつける。
 獣のごとく舌なめずりをして、彼女の耳元で囁いた。
「じゃあ確定だ。俺……いかせまくっちゃうから」

 ――それからしばらくして、山那誠に「ほらな」と肩を叩かれることになる。