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※700DL記念の続きの内容です
※「征徒会~誘惑の日々~」で一真カップルが結ばれてから、山那カップルが正式に婚約するまでの間の話です


『妻たちの嘆き』 作・雪華


「皆さん、今日は我慢せず、日頃の鬱憤を吐き出してくださいね。こんな場所でしか、言えないこともあるでしょう」
 そう言って微笑んだのは、世界の西条と呼ばれる西条凍時の妻だった。さすが西条家の女というべきか、儚げな外見ながらも、どっしりとした存在感がある。そんなやんごとない夫人の両脇には、西条光の妻と、久世一真の妻が座している。そして円卓を挟んだ対面には、誠の愛する彼女がいた。――普段から色とりどりの花を咲かせる西条家の屋敷の庭は、女性たちを迎え、いっそう華やいでいる。

 一方、彼女たちから離れたところに座っている山那誠は、彼女たちを少し落ちつかない気分で見ていた。
「く、聞こえそうで聞こえない」
 本当は誠も彼女の隣に座りたかった。だが、西条凍時の妻に「本日は女子会なので」と言われ、やんわり遠ざけられてしまったのだ。
 誠は内心で歯噛みした。
 女性同士で話せば、彼女が忘れかけている誠への怒りを再燃させてしまうかもしれない。
 今の彼女は――
「今の彼女は、自分に毎日犯され、感覚が麻痺してしまっている状態だ。だから良識ある大人に諭されたら、正気に戻ってしまうかもしれない。……誠くんは、そう考えているのかな?」
 唐突に内心を言い当てられ、誠は珍しく肩を跳ねさせる。
 複雑な気分で横を向くと、優雅な仕草で脚を組みかえた西条凍時が、くすりと笑った。ただのティーカップに口をつけるだけの動作が、凍時がすると一枚の絵画のごとく様になる。齢五十に近づいても尚、その美貌は神がかっていた。これで世界の西条と呼ばれるほど優れた頭脳を持っているのだから、影で「化け物」と囁かれるのにも頷ける。……もっとも、皆は凍時の変態的な部分を知らないから言えることなのだが。
「心配しなくても、彼女は誠くんから離れたりしませんよ」
 人ごとだからこんなに余裕でいられるのだろうか。そう思った誠だったが、凍時がどこか寂しそうな目をしているのに気づき、真剣に話を聞きたくなった。
「なぜそう言いきれるのですか」
 問えば、凍時は最高級の茶葉の香りを吸いこみながら言った。
「絶望のにおいがしない」
「はぁ……」
 なんとも抽象的な表現に、誠は間の抜けた相槌を打つ。
 凍時は頭が良すぎるがゆえに、違う電波を受信しているのだろうか。いや、そもそも、なぜ忙しい彼がここにいるのか謎だった。
 もしかして凍時の目線になれば見えるものがあるのかと思い、若干凍時に体を寄せる。耳を澄ますと、女性たちの涼やかな声が微かに聞こえてきた。

「私……、最近光さんに求められていないんです。変な電話がかかってきてから、ずっと何かを気にしているようで……」
 耳が拾えた第一声がそれだったものだから、誠はいきなり冷や汗をかいた。
 彼女たちは、かなり際どい話をしている。誠たちの問題にいきつくのも時間の問題だ。――などと危ぶんでいたら、案の定の展開が訪れた。
「申し訳ございません、お義母様……」
「貴女は貴女の人生を生きる権利があるのだから、外野の意見など気にしなくていいのよ。貴女自身がどうしても今授かりたいのならば別だけれど、今は違うのでしょう?」
 義理の娘を労わる眼差しは、聖母を彷彿とさせる。
 感動の場面に思えたが、同じテーブルについている他二名――久世一真の妻と誠の彼女は、顔を赤くしていた。二人とも、まだこの手の話に慣れていないのだ。それ以前に、凍時の妻が主催するお茶会に呼ばれたのも、二人としては驚きの事態だっただろう。
 ついにソワソワとし始めた誠の彼女は、手に持っていた数百万するティーカップを落としてしまった。ヒビが入ったのか、一気に顔が真っ青になる。
「ご、ごごごめんなさい! 弁償させていただきます!」
「いいのよ。ティーカップなんて、あの人に言えば嫌になるほど買ってきてくれるわ」
「で、ですが……」
「本当だから心配しないで。前に嫌がらせでお願いしたら、部屋中ティーカップだらけになって、うんざりしたの」
「嫌がらせ、ですか……」
「そういえば、貴女は大丈夫? うちの主人が、また誠くんに良からぬアドバイスをしていたでしょう?」
「え、えっと……」
「もう我慢しないでいいのよ。貴女が望むのならば……私が全力で追い払ってあげる」
「追い払う……」
「そうよ。もう誠くんの家に帰らないでいいの」
「……」

 誠は思わず、勢いよく走りだしそうになった。
 今すぐ彼女を抱きあげて、この場を後にしたい。
 しかし腰を浮かしかけたところで、凍時が誠の腕を掴み、緩やかに首を振った。
 仕方なく焦燥感を飲みこみ、地獄耳をそばだてる。
 彼女はきっと、凍時の妻に縋りつくに違いないと思った。
 けれど長い沈黙を破ったのは、なんとも奇妙な返答だった。

「……私、毎朝ジョギングしてるんです」
 いきなりな話題転換にも関わらず、女性たちは実にほのぼのと会話を続ける。
「まあ、そうなの? 何か目標があるのかしら」
「体力をつけたくて……」
「ふふ、誠くんは体力がありそうだものね」
「はい。えっと……一晩で、たくさん……あるんです」
 するとそこに、一真の妻の声も加わる。
「久世くんも……すごい、です」
 久世の妻は自分も同じ名字になったはずなのに、まだ慣れていないのか、間違ったことに気がついていない。
 凍時の妻はそんな彼女たちを微笑ましそうに眺め、苦笑して言った。
「まったく、困った殿方たちね。きっと言っても衝動を抑えられないでしょうから、そういう時は足や手でしている間に、体を回復させるといいわ」
「足!? そ、そんな……旦那様に失礼では?」
「いいえ。一概には言えないけれど、こちらが主導権を握ってしまえば、むしろ殿方は喜ぶわ」
「足……」
 凍時の妻を除いた三人が一様にそう呟いた後、女性たちの声が小さくなる。恐らく誠が聞き耳を立てているのに気がついて、警戒したのだろう。
 ひそひそとした声は、もう聞き取ることができなかった。

「くそっ」
 焦った誠は、身を乗り出した瞬間、見てしまった。
 ――異様に盛りあがった、凍時の股間を。
 バッと顔を見ると、先ほどと変わらぬ涼しげな顔で紅茶を飲んでいる。実に美男子だ。
 もう一度視線を下ろす。
 股間がすごいことになっている。
「……あの」
「なんでしょう」
 まさか、と誠はある可能性に気がついて驚愕した。
 ――西条凍時は、先ほどの妻の「足で」という発言を聞いて、興奮したのだ。想像しただけで、ここまで勃起している。
 誠がごくりと唾を飲む。
 すると凍時が、ふっと笑ってティーカップを置いた。
「誠くん。やはり君とは仲間だったようだね」
 ……なぜならば、問われた誠のものも勃起していたからだ。
 足でされる想像をして股間を熱くする変態たちは、なぜか硬く握手をした。


 その夜、誠はいつものごとくテレビを見ている彼女の後ろにいた。彼女を脚で挟むようにして座り、ぴったりと密着している。
 テレビでは、週に一回の彼女が楽しみにしている番組が流れていた。
 彼女は、相変わらずテレビの中の犬に夢中になっている。
 その彼女の頭に顎を乗せ、頭頂部をぐりぐりした。
「先生、邪魔しないでください。私が毎週これ観てるの、知ってますよね」
「知りません」
「嘘つき」
「お前の真似だよ」
「もう、先生、重い」
「んだと、俺の気持ちが重いって言うのかよ」
「それは否定しませんけど、今は顎が重いんです。私の頭がへこみます」
「……なあ、今日は奥様と何を話してたんだ?」
「女子会なので男性には内緒です」
「ふーん……」
 どうでもいいふうに答えながら、誠は内心で「いつか足でしてくれるといいな」とワクワクしていた。
 しかしそこは、恥ずかしがりやの彼女のことだ。まだまだ先は長いだろう。
 いつか来る素敵な未来を想像していたら、つい股間のものを反応させてしまった。
 彼女も気がついたようで、不満げに誠を振り返る。
「これが終わるまで待っててください」
「心配しないでも、今日もやらねぇよ」
「え、そうなんですか? でも、もう三日もしてませんよ。先生のあれ、爆発しちゃいませんか」
「お前、俺が下半身で生きてるみたいに言うなよ」
「だって……」
「しないったらしない」
 実のところ、欲望を抑える修行をしているところだった。今日のお茶会で聞いた彼女の発言が気になっているというのもある。彼女に対してだけ理性が働かなくなる自分の性分を、誠もどうにかしなければと反省したのだ。……ほんの少し。
「……わかりました」
 その声音の違和感に、誠は首を傾げる。心なしか彼女の声が残念そうに聞こえたからだ。
 もしかして、彼女も求めているのか。――一度そう期待してしまうと、胸の鼓動がどんどん速くなる。
 ついには彼女の赤くなったうなじが見えると……誠の理性の糸が、簡単に切れた。
「ひゃっ!?」
 テレビの中の犬よりも息を荒げ、彼女の首筋に赤い痕を残していく。彼女が驚いた声をあげたが、誠は止まれなかった。
「だ、だから、だめですってば、先生。私、毎週これを楽しみにしてて……、んっ」
「ああ、わかってる。そのまま見てていいから、ちょっとそこのテーブルに手をついてくれないか」
「……なんでですか」
「頼むよ。な? 少しだけだから」
 誠の「少しだけ」が信用できないのは、彼女が一番よくわかっている。しかしこうなった誠が言うことを聞かないのも、理解していた。だから小さく溜息をつきながらも、言われた通りテーブルに手をつき、尻をつきだす体勢になった。
 誠はハアハアといっそう息を荒げながら、彼女の下着を手早く下ろす。そして閉じた股の間に、勃起したものを差しこんだ。
「な、なにしてるんですか、先生」
「ああ、気にしないでくれ。お前はテレビ見たいだろ」
「そんなこと言われても……、っ」
 彼女の臀部を掴み、ゆっくりと腰を前後させる。温かな陰部に包まれる感触が心地よく、ごくりと喉が鳴った。
「んっ、さっき、しないって……っ」
「だから、入れてない」
 出し入れしているのは股の間なのに、見下ろすと中に挿入しているような錯覚を起こす。それに柔らかな腿の感触も、中とはまた違った気持ちよさがあって、いっそう誠を興奮させた。
 揺さぶられた彼女が、切れ切れの声を発する。
「あっ、んんっ、せんせ……、んっ、これ、いやっ。はずか、しい」
「はあ、はあっ……はは、いつもはもっとすごいことされてるのに?」
 何回か往復させていると、竿の部分で硬くなった肉芽を感じた。擦る度に膨れて、絶妙なところが刺激される。
 誠が快感に呻くと、彼女もまた嬌声を漏らした。
「ふっ、あっ、あんっ、あっ……! も……だめ、そこ、擦らない、でっ」
 次第に湿った音が聞こえ始め、滑りがよくなる。
 誠の先走りと愛液がまざって、彼女の内腿を伝った。
 次第に興奮が高まり腰を叩きつけるように動かせば、ぬちゅり、ぬちゅりと淫靡な水音が響いた。
「はっ、はあ、はあ、でも、ここを擦られるの……お前も好きだろ?」
 大きく腰を引いて硬い先端が膣口に触れた瞬間、強い快感で鳥肌が立つ。つい本能的な欲求を口にしてしまった。
「っ、あぁ、くそ、突っこみてぇ」
 そう言った直後、誠は自分の言葉に落ちこんだ。たった三日も我慢できないなんて、まるでガキだ。
 荒い息を飲みこみ、歯を食いしばり、呻くように謝罪する。
「悪い。今のなし。今日は入れない」
 このままだと本当に入れてしまいそうで、誠は体を離した。一人で熱をしずめるつもりでトイレへと一歩踏み出す。
 その時、彼女が後ろ手に誠の腕を掴んだ。
「?」
 なぜ掴まれたのかわからず、誠はうなだれたままの彼女のうなじを見つめる。
 数秒が経過した後、彼女は首をひねって誠を睨んだ。わかりやすい、真っ赤な顔で。
「し……仕方ありませんね」
「え」
 プルプルと震える彼女は、さっきまでテレビの中にいた小型犬のようだ。そんなに震えているのに、彼女は自身の臀部を掴み、さらに真っ赤になりながら腰をあげた。濡れてひくつく膣口が丸見えになる。……下半身に直撃する光景だ。
 誠が息をのんで見つめ返すと、彼女は羞恥心で涙ぐみながら、精一杯の強がっている調子で言った。
「せっ、先生の強すぎる性欲が他の女生徒に向かったら、その子の身が危険ですから。い……入れても、いいですよ」
「……」
「あ、で、でも! ゴムはしてくださいね」
 興奮しすぎて真顔になる。言われた瞬間に射精しそうになったくらいだった。思わず呟く。
「やばい」
 どんな理由にしろ、あの彼女が、こんな格好で、しかも「入れてもいい」と言ってくれたのだ。我慢しろというほうが無理がある。
 誠はびくんと跳ねたペニスを掴み、大きく喉を鳴らした。
 痛いくらいに勃起している。掌で、竿に浮き出た血管を感じた。元から大きすぎるものが、さらに凶悪な見た目になっている。
「マジで言ってるのか」
「嫌なら……」
「っ、嫌なわけねぇだろ!」
 指先がめり込むほど彼女の臀部を掴む。興奮しきった荒い呼吸を繰り返し、誠は張りつめた亀頭に愛液をからめた。
「あの、先生、ゴム……」
「あー、悪い。今夜はしないと思ってたからゴム買ってないんだよな。まあいいよな。お前も待ちきれないだろうし」
「え!? それは駄――、あぁあっ!」
 いつも以上に硬く張りつめたものを、一気に突き入れる。ちゅぅっと先端に子宮口が吸いついてきて、その強烈な快感に身震いした。追い打ちをかけるように、膣全体で絞られる。
 久しぶりの熱杭を、逃すまいとしているようだった。
「っ、はぁ、お前の中、いつまで経っても狭いよなぁ。壊しそうで心配になる」
 そう口で言いつつ、中を抉る動きは容赦ない。根本まで埋めたまま、ごりごりと敏感な部分を擦りあげた。
 彼女の全身に、快感でぶわりと鳥肌が立つ。
「んああっ! せんせっ、やだぁっ、それ、やっ……ぁ!」
 びくんと腰が跳ね、入り口が幾度かきゅうきゅうと締まった。もしかしたら、軽く達したのかもしれない。
 敏感な反応に煽られ、誠は思わず下唇を舐めた。ぞくりとした感覚が腰から這いのぼってくる。
「やだって言うわりには、中……とろっとろ。狭いくせに一生懸命絡まってきて……あぁ、くそ、たまんねぇ。もうすっかり、俺のでかいのが大好きなマンコになっちゃったな。マジで、これはもう俺の嫁になるしかないって」
「せんせぇの、あっ、ばかぁ。いつも勝手……ひぃっ!」
 腰を掴んで固定し、一旦引いた腰を叩きつける。ばちゅん、と音が鳴って、床に数滴の愛液がしたたり落ちた。
 途端に濃くなった彼女の匂いにますます興奮し、まさしく犬のようにがっついて腰を振る。
「あっ、ひんっ! せ、んせぇっ、だめ、久しぶり、だからぁ……あぁっ、中……あっ、なかぁ、そんなにされたら、しんじゃ……うぅ」
「安心しろ。さっき限界まで擦ったから、すぐ中に……出せるっ!」
「やっ、そんなのぜんぜん、んんっ、安心できな……いぃっ」
 彼女の首筋を噛み、反論を封じる。もちろん血が出ない程度にだが、彼女はびくりと全身を強張らせた。なだめるように痕を舐めれば、汗ばんだ体が弛緩する。
 その隙をつき、硬い先端を奥にめり込めませた。子宮口を押し開けるように腰をグラインドさせる。
「ひぃっ、あっ、あぁーっ」
 彼女の甲高い嬌声が、テレビ番組のエンディングテーマに乗る。
 音量が一際大きくなった時、彼女がうらめしそうな顔で振り返った。
「せんせいの、はか。見てていいって、言ったのに」
「テレビの中より、こっちの犬のほうが好きだろ?」
「なに言っ――、ああっ!」
 今度はテレビの音を掻き消す勢いで腰をぶつける。敏感な部分を狙い撃ちにするのも忘れない。
 ぐっと狭くなった奥の感触が、彼女の限界が近いのを知らせた。
「やっ、やぁあっ! いっ……ちゃう! しんじゃ、うっ!」
「はっ、はぁ、はぁ、ははっ、俺も……死にそうなくらい、きもちいー。はー、はー……はは、今日もたくさん、出そ……っ」
 駄目だと言われる前に、先ほどとは反対側の首筋を噛む。
 彼女が反り返ったタイミングで腰を打ちつければ、痛いくらいに肉茎を締めあげられた。
「ぃ、あああっ!」
 激しい絶頂の波に襲われた彼女は、意識を失いかけて机の上に突っ伏す。
 誠は痙攣する彼女を後ろから抱きしめ、凶暴なまでに硬くなったもので、達したばかりの膣を蹂躙した。
 彼女は強すぎる快感でもはや言葉を発せず、意味のない声を漏らすだけだ。
 ずちゅん、ぬちゅん、と音が鳴る度に愛液が飛び散る。
「あー……ぁう……、ひっ……、ん……ぁ」
 その快感でどろどろに溶かされた顔が、可愛くてたまらなかった。彼女の口端からこぼれた唾液ごと唇を舐める。貪るように唇を吸うと、彼女の腰が一際大きく跳ね、ぬるぬるになった膣で扱かれた。
 悪寒めいたものが誠の背筋を走る。
「くっ! 出、るっ」
 柔らかな体を力いっぱい抱きしめ、一番奥に押しあてて熱を放つ。
 彼女には悪いが、これで孕んでしまえばいいと切に願った。
「はあ、はあ、はあ……はー……、やばい。気持ちよすぎて、ほんと、俺が死ぬ」
 大量の精子で溢れかえる中を、ぬちぬちと掻き回す。しばらくそうしていると、ふと強い視線を感じて顔をあげた。潤んだ瞳に、間近で睨まれる。
「前も言いましたけど……先生は、犬じゃなくてオオカミです」
「はは、かもなぁ。だから俺、嫁は一人でいいんだわ」
 一度大きく見開かれた目が、照れ隠しのように怒って、それからそっぽを向く。
 誠は彼女を抱きなおしてから強引に視線を合わせ、幾度も柔らかなキスをした。
「愛してる。一生そばにいてくれ」
「……」
 彼女は押し黙り、また視線を逸らす。
 当然の反応かと誠は苦笑し、次の質問をした。
「どこか痛くないか?」
「……」
 激しくしすぎたのか、彼女の頬がいっそう膨らんだだけだった。
 誠はもう話しかけないほうがいいのかもしれないと迷ったが、放っておいた結果、彼女が体調を崩してはいけないと思い直す。
 今さらだが、やや怯えながら問いかけた。
「返事は?」
「……わかりません」
「またそれか」
 はは、と笑って彼女の頭を撫でる。
 彼女は怒った顔のまま俯き、ぼそりと呟いた。
「でも……、……いたいかも、しれないです」
「えーっと、それは何番目の質問に対する答えだ?」
「憶えてません」
「ずるいな」
 痛い、なのか、居たいなのか。どちらなのか判然としない。
 まだ逃げ道を残した言い方がもどかしい。けれど誠は、胸の奥が熱くなるのを感じていた。
「ま、どっちでもいいか。朝まで一緒にいれば、わかるだろ。朝まで『いたい』なら、連れて行ってやるよ」
「どこにですか?」
「病院か、他のどこか」
 痛いなら近くに西条家の息がかかった病院がある。
 居たいなら、丘の上の真っ白な建物につれていこう。
 ――いつか彼女が憧れるように見ていた、教会へ。


<了>


700DL記念SS


※500DL記念の続きの内容です


『補習の時間』 作・雪華


 山那誠の部屋は、一人暮らしにしてはかなり広い。リビングが十畳、他二つの部屋は六畳ずつの洋室で、広めの洒落たバルコニーがついている。休日になると、そこで優雅にコーヒーを飲む住人の姿も見受けられる。
 ちなみに賃貸ではない。大学時代に遊び感覚でやっていた株が意外と性に合っていたようで、その儲けで購入した。やる気になれば、祖父よりも遥かに優れた能力を使って、また儲けることができるだろう。
 しかし、あえて口に出すことはなかった。誠自身が大したことではないと思っているからだ。「世界の西条」と呼ばれる西条グループ総帥や、国内外に数多のホテルを展開する久世家といった化け物たちを見てきたせいで、だいぶ感覚が麻痺しているのかもしれなかった。
 それに気がつかせてくれたのは、誠の愛する彼女だった。何気なく賃貸ではないと言った時の彼女の反応は、何度思い出してもふきだしてしまう。鳩が豆鉄砲を食ったような顔が可愛かった。
 ……そんな長ったらしい回想を終えた誠の前には、今夜も彼女がいる。誠が座っているソファーに座ればいいのに、リビングに敷かれたカーペットの上でクッションを抱え、動物番組に釘づけになっている。これが、定位置となっている場所なのだ。
 いつもなら、誠はその彼女を後ろから抱えこむようにして、一緒にテレビを見ている。テレビには興味がなかったが、動物に夢中になっている彼女の横顔とうなじに、夢中だった。
 誠が料理をしている時以外は大体くっついているから、全くもって広いスペースを有効活用できていない。一度彼女にそれを指摘された時は「俺と離れたいと思ってるんだな?」と、ちょっとした喧嘩になった。……しかしそれもまた、ベッドになだれ込むの前の余興になってしまったのだが。
 そんな濡れ落葉状態だった誠が一応の距離をとっているのには、大きな理由がある。
 ――彼女が、熱を出したのだ。原因は、要約するとセックスのしすぎである。先日の「予習」と称した三日三晩の営みに、彼女の体が耐えきれなかった。食ってはセックスして、寝て起きては、またセックス。彼女が叔父に連絡している間も、後ろから挿入。そんな三日間の果てに、気がつけば彼女が発熱していた。
 誠は大いに反省した。いくら「誠さん」と呼んでもらえて嬉しかったとはいえ、興奮しすぎたと。だから今夜は、彼女の後ろにぴったりをくっつきたい気分を、ぐっと堪えていた。平均よりもかなり精力が強い誠にとっては、かなりの苦行である。
 テレビでは相変らずどうでもいい犬の特集が流れている。しかし動物好きの彼女は顔を綻ばせ、実に幸せそうにしていた。
 彼女が「可愛い」と呟く度に「お前がな」と答えてかぶりつきそうになる。
「はぁ……」
 思わず大きな溜息をこぼす。
 すると彼女が、ちらりと誠を見た。
 誠は慌てて、全く興味のない旅行雑誌――煩悩を殺す素敵アイテム――をパラパラとめくった。
「あー、温泉行きてぇなー」
 本当は大して行きたくない。彼女がいるこの部屋で満足している。だが今は、抱きたいと思っている本音を悟られるわけにはいかなかった。
 きっと先日の発熱事件で、彼女は離れたいと思っただろうから、ここで手を出せばさらなる追い打ちをかけてしまう。そう考え、誠は嫌われることを恐れていた。
 そもそも強姦しているのだから、何を今さらという話なのだが……。
 とにかく、先日のように彼女が熱を出すのは嫌だった。生きた心地がしない。
「最近肩がこってるんだよなー」
 わざとらしく肩を回すと、彼女が警戒していない様子で視線を前に戻す。テレビを見ながら、呟くように聞いてきた。
「温泉、行きたいんですか?」
 突然の質問に、誠は咄嗟に目についた地名を答えた。
「あ、ああ。熱海とかな」
「熱海ですか。小さい頃に両親と一緒に行きました」
「へぇ」
「……」
 それきり会話が途切れ、誠は頭を抱えた。「もっと話を広げろよ、俺!」と自己ツッコミする。普段はもっと会話のスキルがあるのに、彼女の前だと時に馬鹿になるのだ。
 後悔したが、既に彼女は新たに現れた犬に夢中で、誠のことなど気にもとめていない。
 仕方なく、誠は煩悩を殺すために雑誌をめくった。
 有難いことにというのも変だが、やはり興味がもてない。
 旅館に泊まるなら、誠はテントを張って魚でも焼いていたほうがマシだった。
 しばらく無心で写真を眺めていた誠だったが……ふと目に入った女性の浴衣姿に、はっとした。浴衣を着た彼女も最高に可愛いだろうなと思った途端、股間のものが熱を持つ。
「んー、ごほん」
 なんとか気を紛らわそうと、無駄な咳払いをしてページをめくる。
 しかし次のページには、バスタオル一枚で貸し切り風呂に浸かる女性、というトラップがあった。
 瞬時に彼女と置きかえて想像してしまい、また悶々とする。ペニスはもはや隠しようがないほど勃起していた。
 なんてことだ、これは妄想の宝庫じゃないか。――と、誠は憤りながら雑誌をソファーに叩きつけた。
 びっくりした表情の彼女が、誠に顔を向ける。
「どうしたんですか?」
「ああ、いや……行きたい旅館がなくてさ」
「……私が昔、両親と行った旅館は、素敵でしたよ」
「ふーん?」
 長めのシャツで股間が見えないようモゾモゾする。そちらに気をとられていて、下手な返答しかできなかった。
 彼女は再び興味を失ったのか、テレビのほうに顔を戻す。
 誠は彼女に気がつかれないよう瞑想した。心を無にし、仏像顔で興味のない動物番組を見る。
 必死の努力のかいあって、数分もすると股間のものが萎えた。心の中でガッツポーズをする。
 しかしどうしたことか、さらに数分が経過した頃、彼女が誠をチラチラと見るようになった。
 まさか妄想で勃起していたことがバレたのかと、誠は背筋に汗をたらす。
 彼女が誠をチラ見する頻度はどんどん増えていき、しまいには立ちあがって、誠のほうに近づいてきた。
 なぜか怒ったような顔をしているから、尚更焦る。
「な、なんだよ、俺はべつに――」
 妄想なんてしてないと弁解しようとした時、彼女が……すとん、と誠の腿の間に座った。
 重要なので二度ほど頭の中で確認する。
 彼女が、腿の間に、座ってきた。そのまま、誠の胸に背を預けてテレビを見ている。
「え、なん、……なにしてるんだ?」
 軽くパニックになった誠は、らしくなく舌をもつれさせる。
 彼女は誠を見ないまま、そっけなく聞こえる声で言った。
「……先生、いつもこうやってテレビ見てるじゃないですか」
「そうだけど……」
「こうしないと、いつも不機嫌になるから」
「いや、今日はべつに……」
 大丈夫だと答えようとした誠は、彼女の耳が真っ赤になっているのに気がついた。
 たぶん彼女は、いつもくっついてくる誠が妙に距離をとるから、気になって寄り添ってくれたのだろう。
 一旦思考が止まり、数秒後に感情が爆発する。興奮しすぎて胸が痛い。誠は「ぐぅ」と弓で射られた負傷兵のような声をあげ、額に手を当てて天井を仰いだ。
 彼女が可愛すぎて死ねる、などと本気で思った。昔かの有名な西条凍時が、結婚式の時に「嫁が可愛くて辛い」と言ったらしいが、その気持ちがよくわかった。感極まりすぎて何も言えずに抱きしめる。
 すると彼女が、さっきテレビに映っていた小型犬のようにプルプル震えながら言った。
「あの、……今日はしないんですか?」
「お前の体が治るまでしない」
「もう治ってますよ」
「でも俺のせいで、すげぇ熱出たじゃねぇか」
「あれは……ちょっと疲れて体が弱っていたから、風邪をひいちゃっただけです」
「やっぱ俺のせいだろ」
「……先生は、本当に変な人ですね。あんなふうに強姦しておきながら、こういうところで遠慮するんですか」
 彼女が、こてんと頭を後ろに倒す。誠を見あげる瞳は、意外なことに笑っていた。
 なんだか甘やかされている気がして、誠は苦笑する。
「お前が死ぬかもしれないと思ったら、心臓が止まりそうだった。もう二度と、あんな思いはしたくない」
「熱出したくらいじゃ死にませんよ」
「もしかしてお前、誘ってんのか? 食っちまうぞ」
 持ちあげた彼女の手を、ふざけた仕草で甘噛みする。
 彼女はくすぐったそうに身じろいだ後、もう片方の誠の手を取り、薬指をがぶりと噛んだ。
「いてっ」
「鈍感な誠さんは嫌いです」
「鈍感なお前に鈍感って言われたくない。……って、今のもう一回言ってくれ」
「嫌いです」
「いや、そこじゃなくて」
「どこですか」
「……名前だよ」
「なんてお名前でしたっけ」
「おい、こら。マジで食うぞ。食いまくるぞ」
 かぷかぷと、彼女の耳や首筋を噛む。最初は冗談のつもりだったのに、徐々に興奮が抑えられなくなってきて、軽く音を立てながらキスの雨を降らせた。
 怯えか、それとも快感でか……彼女が小さく震える。泣き笑いみたいな顔をして、ふわりと笑った。
「復習と予習は終わったので、もう十分わかってます。誠さんが飢えたオオカミみたいになるって。でも私、オオカミも好きなんですよ」
「……それ、俺を好きってことでいいのか?」
「わかりません」
 誠もつられたように同じ笑い方をして、彼女の頬にキスをする。拒絶であるはずの言葉が、なぜか今日は甘く聞こえた。
「なら、今夜はわかるまで補習だな……」

 この「補習」でも体力の差を実感した彼女が、こっそりと河川敷でのランニングを始めるのだが……それを誠が知るのは、ずいぶんと後のことになる。


<了>


500DL記念SS


※300DL記念の続きの内容です


『予習の時間』 作・雪華


「ああ、うんざりだ」
 理事長室から出た後、山那誠は決まってこう口にする。最近では回数も増えた。なぜかというと……、
「見合いなんて、クソくらえ」
 誠の祖父であり、この学園の理事長でもある山那家当主が、頻繁に見合い写真を押し付けてくるようになったのだ。誠としてはどうでもいい話だが、祖父としては山那家の血を絶やすわけにはいかないと思っているのだろう。いつまでも結婚しようとしない誠に、やきもきしている様子だった。
「そろそろ爆弾投下してやろうかなー」
 教え子を強姦したのだと言えば、お堅い祖父はどんな顔をするだろう。
「はっ、さいこー」
 想像するだけで笑える。近々孕ませる予定なのだと付け足せば、祖父の弱り始めた心臓すら止めてしまえるかもしれない。
 祖父母にあまり良い記憶がない誠は、不謹慎な想像が楽しくて仕方なかった。
「ん……?」
 くつくつと笑いながら歩きだした誠だったが、妙なことに気がついて真顔になった。
 廊下の曲がり角の向こうから、人影らしきものが伸びている。それが誠の反応を窺っているように揺れているのだ。
 本性がバレたのかと思い、一瞬だけ焦る。しかしすぐに、大したことは言っていないかと開き直った。誠の対人能力をもってすれば、大体のことは誤魔化せるからだ。
「おーい、そこに誰かいるのかー?」
 余裕たっぷりに声をかけた誠は、次の瞬間影が勢いよく小さくなっていって、眉をひそめた。バタバタとした足音も聞こえる。
 誠は内心で「めんどくせぇな」と思いながら、フォローするために追いかけた。けれど廊下が二手に分かれたところで、どちらに行ったのかわからなくなり……久しぶりに舌打ちをした。
「日野か?」
 以前しつこく言い寄ってきていた女生徒を思い浮かべ、忌々しい気持ちになる。普段なら笑って流せるが、日野は誠の愛しい人を馬鹿にしたのだ。正直、殺意がわいた。
「あのガキ……」
 もしかしたら、日野が誠の弱みを握ろうと、また周囲をうろついているのかもしれない。
 今後はもっと警戒しようと心に決め、誠は校舎裏へと向かった。

 薄暗くて湿っぽい校舎裏は、元から人が寄りつかない。加えて最近では心霊現象が起こると噂になっているから、教師ですら怯えて近づこうとしなかった。……実際は、誠が流した嘘なのだが。
「みんな純粋だよなー。ははっ」
 愛しい彼女とは、昼休みにここで会っている。仕事で行けない時もあるが、都合のつく限りは彼女を呼び出していた。
 もうすぐ彼女と二人きりになれると思うと、浮かれた気分になる。
 しかし誠が鼻歌を歌いかけた時、角の向こうから複数人の声が聞こえた。
 声から判断するに、一人は彼女。もう一人は男子生徒のようだった。
 こんなところで、一体何を話しているのか……。
 嫌な予感がして身を潜めると、男子生徒の必死ともいえる声が耳に入ってきた。
「だから、えっと……僕と付きあってください!」
 ――聞いた瞬間、真顔になった。
 彼女と食べるつもりで持ってきた菓子パンが、誠の手の中でぐしゃりと潰れる。
 クリームが垂れる感触で我に返り、誠は苦笑して頭を振った。落ちつけ、大丈夫だ、と自分に言い聞かせる。
 強姦した当初は、全力で誠を拒んでいた彼女だったが、最近では少しほだされた顔を見せてくれるようになったのだ。それに脅しの材料がある限り、彼女は誠から逃げることはできない。
 そう安心した誠は、次の一言で凍りついた。
「……少し考えさせてください」
 誠は自分の耳を疑った。そんなにそのクソガキが好きなのか、と深く絶望した。男子生徒に対する殺意すらわいた。
 そんなことなど露知らず、男子生徒は純粋に喜ぶ。
「ありがとう! すぐに断られなかっただけでも嬉しいよ」
 今度こそ菓子パンが完全に潰れて、中身のクリームが全部飛び出る。クソガキが、このクリームのようにお前の臓腑をぶちまけてやろうか――などと、またもや教師らしからぬ不穏なことを考えた。
 二人の足音が近づいてくる気配がして、誠はすぐさま来た道を引き返した。どんなことでも笑顔で隠せると思っていたが、今日ばかりは般若のようになった顔を誤魔化せる自信がなかったのだ。

 校舎の中に戻ってすぐ、すさまじい勢いでメールを打つ。「昼休み、そっちに行けなくてごめん。晩飯は一緒に食おうぜ!」と明るい雰囲気を装った。ニコニコとした顔文字も入れる。ついでに普段は入れないハートマークも三つくらいつけておいた。
「はあ、はあ……はあ……」
 誠にしては珍しく、動揺していた。携帯を掴む手がぶるぶると震える。
 少しすると、彼女からの返事があった。「わかりました」という簡素な一文だけが画面に表示される。
 普段なら「照れてるのかな?」とプラスすぎる思考で夜を待てたが、今は誠を苛立たせる一材料にしかならなかった。
「くそっ!」
 本気で彼女の心を奪った男子生徒を殺したくなってきた――。
 実行に移してしまいそうな自分を、誠は必死で抑えこむ。
 数分が経過して呼吸が落ちついてくると、ゆっくりと背を伸ばし、窓ガラスで笑顔の練習をした。
 そこに映っているのは、みんなが大好きな完璧な教師。その他大勢にとっての、山那誠だ。
「はは、放課後が楽しみだなぁ」
 以前彼女を強姦した時の写真をなぞりながら、爽やかな笑顔で呟いた。

 その日の夜、彼女はいつも通りの様子で誠の家にやってきた。それがまた誠を苛立たせる。
「お邪魔します」
「おう。今から料理するから、奥で休んでろよ」
「……」
 横を通りすぎる時、彼女がチラリと誠の顔を流し見た。
 あの写真を消す算段でもつけているのかと思うと、一気に感情が爆発して……
「んだよ! 別れ話か!?」
 気がつけば、誠は彼女をベッドに押し倒していた。
「え!? あの、先せ――」
「黙ってろ」
 彼女をうつ伏せにして言葉を遮ると、スカートをめくりあげ、乱暴に下着をはぎ取る。そしてベッドサイドに用意しておいたローションを、彼女の陰部にぶちまけた。
「やっ、な、なに?」
 初めての感覚に怯える彼女を押さえつけ、性急に膣口を広げる。一応傷つけないようにはしたが、感情が理性を凌駕していて、誠は自分を抑えることができなくなっていた。
 最初は一本の指で中を刺激し、緩んできたところで二本目を入れる。そうして深くまで差しこんだ指先で、彼女のいいところを焦らすことなく擦りあげた。
 ローションのおかげで滑りはよく、一度誠に弱いところを狙われてしまえば、彼女が快感から逃れる術はない。すぐにローション以外のぬめりを感じるようになり、誠の掌にまで愛液が垂れてくる。
 しかし性急な快感は、痛みとすれすれだ。彼女は限界まで首をひねって背後の誠を見あげ、涙目で訴えた。
「あぅっ、やっ、あぁっ! やだ、先生……こんなふうにしなくても、私、もう逃げません」
 あの告白現場を見る前にこの言葉が聞けたら、どんなに嬉しかっただろうと、誠はずきずきすと痛む頭で考える。
 しかし全ては、もう手遅れなのだ。彼女は他の男に惚れ、誠から離れようとした。
 考えれば考えるほど怒りが湯のように煮えて、頭の中が赤く染まる。誠は下着ごとズボンを下ろしてすぐに、ひくつく膣口に先端を宛がった。
「は……ははっ、嘘つきな悪い子には、すぐにお仕置きしないとな」
「ま、待って先生! 先生の大きいから、まだ入らな――あぁあっ!」
 ぐん、と勢いをつけて滾ったものを押しこむ。狭い中が絞るように締めつけてきて、誠は思わず呻き声を漏らした。
「っ、力抜けよ」
「む、り……せんせい、もう少し、ゆっくり……」
 涙をこぼして誠を見つめる彼女。
 その微かに赤く染まった目元を見ていると、初めて犯した日を思い出した。
 あの日に戻ったみたいだ――そう感じた瞬間、また誠の胸に鋭い痛みが走る。
 呻く誠は、なぜこうも痛むのか不思議になった。
 そう簡単に好かれるなんて思っていなかったはずだ。だから悲しくなるのはおかしい。わかっているのに、苦しくてたまらない。きっと最近……幸せな時間が続いていたせいだ。好かれている気になって、感覚がずれてしまった。
 息苦しさに目を眇めると、一粒の何かがこぼれた。それはぽたぽたと彼女の腰に落ちて、汗ばんだ肌を滑り落ちていく。
「先生……?」
 誠は彼女の濡れた肌をなぞり、ようやく自分が泣いたのだと知った。ありえないと思った。幼い頃、雨の中で全て流れたはずの感情がどっと戻ってきたようで、手の震えが止まらない。
「っ、くそ!」
 腕で乱暴に自身の涙を拭い、心配そうな顔をした彼女の腰を掴む。そして一度引いた腰を、力任せに叩きつけた。
 ぱん、と肌と肌がぶつかる音がする。
「ひぐっ! あ……ぅ、だめ、せんせい、こんなの……ああっ!」
 連続して突き入れ、懇願を遮る。ずり上がろうとする彼女の腰を掴み、さらに深くまで抉るように最奥を潰した。
 刺激された中が、びくびくと痙攣して誠のものにまとわりつく。勢いよく引き抜くと、カリ首が大量の愛液をかきだし、シーツに染みを作った。引っ張られた入り口は、太い肉茎に吸いつき、少しめくれている。
 酷く卑猥な光景に、どくりと心臓が高鳴る。今日の昼までは幸せにしたいと思っていたはずなのに、今はめちゃくちゃにしたくてたまらなかった。犯して犯して、快楽で思考力を奪ってしまいたい。
 誠は上体を倒すと、飢えた獣のごとく彼女の首筋に喰らいついた。
「いっ」
 いつもは痕がつかないよう配慮しているが、そんなことは消しとんでいた。強く噛んで、鬱血したところをベロリと舐める。マーキングするようにいくつもの痕を残した。犬歯を突き立てながら、まさしく獣の勢いで腰を叩きつける。
「はっ、ぃあっ、せんせ……いっ、や、だぁ!」
 噛んだ瞬間、膣がいっそう狭くなる。熱くぬめった襞にしごかれ、誠は快感の呻き声を漏らす。気持ちよすぎて眩暈がする。全部の理性が、遥か彼方に飛んだ。
「っ、嫌じゃないだろう? 中、ぐっちょぐちょだぞ」
 いやらしい音をあえて聞かせるように腰を回す。弱いところを執拗に抉った。
「やぁっ! そこぉ、やだぁ! あっ、ぃあっ」
 彼女の背にぶわりと汗がふき出る。
 ひくつく膣はもうすっかり誠の形に馴染んで、快感を貪っていた。
「はっ、はぁっ、まったくお前は、本当に悪い子だな。ここ、こんなに俺専用のマンコになっちゃってるのに、他の男によそ見しようだなんて……っ」
 片手で彼女の乳房をめちゃくちゃに揉みしだき、乳首をこね、もう片方の手で肉芽を擦る。
 中と外を同時に刺激され、彼女の体がビクンと跳ねた。
 誠は小さな耳を甘噛みしながら、揶揄する声を注いだ。
「なんだ、いきそうなのか? 嫌いな男に、強引に後ろから犯されて、いっちゃうんだな?」
「あっ、ちがっ……うぅ!」
 彼女が答えた瞬間、乳首と肉芽を強めにつねる。反射で持ちあがった臀部を上から圧迫し、中の形を歪め、最大限の刺激を与えた。ぐにぐにと加減なしで子宮口を潰す。
「ひぐぅっ! あっ、あっ……はあ、あっ、あ……ぅー……」
 びくん、と大きく彼女の体が反り返り、次の瞬間に弛緩する。
 激しく達した膣でぎゅうぎゅうと絞られ、誠も限界を迎えた。
 くったりした彼女の腰を抱え、ぱんぱんと音を響かせながら激しく腰を打ちつける。
「はあっ、はあっ、あー、すっげぇ気持ちいい。ははっ、ほら、わかるか? 入り口のほうめちゃくちゃ締まって、はぁ、俺の精子ほしいって言ってる。今日はたくさん、奥で出してやるからなぁっ」
 言葉でも彼女を追いこんだが、もはや彼女は何も考えられない状態になっているようだった。焦点の合わない目で、とろけた声を出し、ただ誠に揺さぶられている。
 そのくせ中だけは、射精を促す動きを繰り返す。びくつきながら、肉茎を根本から絞りあげた。
 強烈な快感に追いあげられ、ぞわりと鳥肌が立つ。
「っ、はぁ、も……出すぞ!」
「あっ、あぅ……せんせ、だめ、ぇ……きょう、だめな、ひ……ぃ」
 わずかにみじろいだ彼女の腰を引き寄せ、これ以上ないという奥までねじこむ。痙攣しっぱなしの膣を、思う存分蹂躙した。
「あぁあぁっ!」
「ははっ、だめな日? 最高じゃねぇか! あぁ、いくっ……! いくっ……! ほら、出る、ぞっ!」
 精子が尿道を通り、先端から勢いよく放たれる心地よさに、大きく身震いする。中のものが幾度も跳ねながら、熱い残滓を吐きだした。
「あぁ、あ……だめ、なのにぃ……」
「ダメだけど、きもちいいだろう?」
 腰を回して大量の精子をかき混ぜる。
 ぐちょぐちょという音がいつも以上に大きく響いた。
 ぬるぬるした中の感触と、その音に煽られ、誠のものはすぐに硬さを取り戻す。
 気がついた彼女は肩で息をしながら、涙目で振り返った。
「はっ、はあ、はあ、はあ……あの……、ちょっと休ませてください……」
「嫌だ」
「ほんと、ちょっとですから……」
「嫌だ、許さない」
「なんで……」
「っ、俺は知ってるんだぞ。今日お前がガキに告白されて、それを保留にしてたの」
 最後まで言い切った後で、誠はふと我に返った。なんだか酷く子供っぽいことを言っている気がしたのだ。一回放出して、少しは頭が冷えたのかもしれない。
 妙な居心地の悪さをおぼえていると、じっと誠を見ていた彼女が、ぽそりと言った。
「私も、先生が見ていたのを知っていますよ」
「は?」
「だって先生、いつも私のこと見てるから……」
「……?」
 張りのある尻を掴んだまま、ゆっくりと首を傾げる。
 すぐには彼女の狙いがわからず、数秒間が経過した。
 長考の末、やっと止まっていた頭の中が回りだした。
「えーっと、確認していいか。つまりお前は、わざと告白されてる現場を俺に見せたってことか?」
「はい」
「なんでそんなことしたんだよ」
「だって……」
 そこまですらすらと答えていた彼女が、何かを堪えるように唇を噛む。目端に、じわっと涙が浮かぶ。体は小刻みに震えていた。
 誠はこの時になって、ようやく小動物を虐めているような気分になった。申し訳なさで声が柔らかくなる。
「だって?」
 彼女はしばらく迷っている様子で瞳の中を揺らし、くしゃりと顔を歪めて泣き始めた。
「わた……、っ、私をこんなふうに縛りつけておきながら、お見合いなんて、しようとするから! わたしっ、愛人なんて、嫌、です……っ」
「えーっと……」
 先日と同じく思考がフリーズする。
 言われた内容を理解するにつれ、思わず口端がニヤッとあがりそうになった。しかしさすがに今日は罪悪感があるので、慌てて口元を押さえる。
 ――つまり彼女は、日野から誠が見合いをすると聞いて、引きとめようとしたのだろう。その時タイミングよく、先日の誠と逆の展開が訪れたのだ。意識してにしろ、無意識にしろ、どちらにしても誠にとっては感動ものだ。
 胸中で狂喜乱舞した。
「つきあう気がないのに保留にするのは、あのクソガ……男子が可哀想だろう?」
 先生らしく窘めてはみたが、中のものはビクビクと興奮を露わにしている。
 しかし、いっぱいいっぱいになっている彼女は、それに気がついていない様子だった。
「そんなのわかってます! っ、明日……っ、謝ります!」
「明日かー。それは無理なんじゃないか?」
「ひっく、なん、でっ」
「だって明日も一日中俺とセックスしてるから」
「ふ、ふざけないでください! ぅっく、否定しないってことは、やっぱりお見合いするんじゃないですか!」
 彼女の嗚咽が激しくなる。
 慌てて背をさすった誠は、努めて優しい声で問いかけた。
「あのさ、俺が見合いをしようとしてるなんて、誰から聞いたんだ?」
「っく、うっ、日野さん、からです。今日、とっておきの噂話があるのって……」
「やっぱりか」
 盗み聞きの犯人は予想通りだったが、嫌がらせの方法が意外だった。二人の仲を引き裂こうとしてくるあたり、もしかしたらまだ誠に執着しているのかもしれない。
 忌々しさに再びの殺意がわいたが、今はそんなことよりも重要なことを確認しなければいけなかった。
「なあ、俺が見合いするの、どうして嫌なんだよ」
「知りません」
 怒って枕に顔をうずめた彼女の白いうなじが、ほんのり赤く染まっている。
 わかりやすい反応を喉奥で笑い、誠は柔らかな耳朶を甘噛みした。
「お前はいつも、そればっかりだな」
「知らないものは、知らないんです。お見合いしようとしてる誠さんなんて、大嫌いっ」
 雷が落ちた。そんな衝撃が誠に走る。
 こんなにも気分を高揚させる大嫌いがあるだろうか。これは告白でいいんじゃないか。……と誠は胸中で悶える。「誠さん」と呼んでもらえたのが嬉しすぎて、もう大嫌いが大好きにしか聞こえなくなった。以前より重症だ。
 キライと繰り返して泣きじゃくる彼女を、そっと起こして抱きしめる。頭を撫でながら、頬や唇に何度もキスをした。ゆりかごのように彼女を揺すり、優しく優しくあやした。
「ごめん。本当にごめん。もう二度と乱暴にしないから、許してくれ」
「嫌です、許しません」
「見合いしないって言っても?」
「……許せば、お見合いしないんですか?」
「元からするつもりねぇし。お前、日野に騙されたんだよ」
「え……」
「お前、やっぱ騙されやすすぎ。この世には悪意ってもんがあるんだぞ」
「で、でも、なんのために私を騙したんですか?」
「そりゃ、俺がお前を愛してるからだろ」
 直球の言葉を受け、彼女の顔が真っ赤になる。彼女はぱくぱくと開閉させていた口を、最後にはへの字に曲げ、怒っているんだぞという顔を作った。
 わかりやすい反応が可愛くてたまらず、誠はまたキスの雨を降らせながら頭を撫でた。不謹慎だが、入れっぱなしだった中のものが、ますます硬くなる。
「で、どうして俺が見合いをすると嫌なのか、わかったか?」
「……わかりません」
「そうか。それじゃあ今度は……じっくり、予習しよう」

 この日の「予習」は、一夜明かしても終わらず、ついには土日を消費して月曜日まで続いたのだった。

<了>


300DL記念SS




『復習の時間』 作・雪華


 その日の誠は、いつもより少し憂鬱だった。体育館裏で、ちょっとした事件があったのだ。
「私、絶対に諦めませんから!」
 キンキンとよく響く声が耳に刺さる。
 誠がわかりやすく渋面を作ると、絶世の美少女――日野真紀子がずいっと距離を詰めてきた。長い黒髪が日野の激情にあわせて揺れる。興奮で上下する肩は華奢で、体は心配になるほど細い。男子生徒に「守ってあげたい女子ナンバーワン」なんて言われているだけあって、そこらのアイドルよりよほど美しかった。だからこそ、納得いかなかったのだろう。……誠に、あっさりと振られたことが。
「そう言われてもなぁ。さっきも言ったけど、俺は好きな人がいるんだって。それにお前は、俺にとってただの生徒。若者は若者同士で恋愛してろよ」
 ずいずいと迫ってくる日野が煩わしく、誠は天使の輪を描く髪をぐしゃぐしゃと撫でて踵を返した。放課後は愛しい彼女と食事をする予定だったから、早く仕事を終わらせたかったのだ。
 しかし……
「……そういう先生は、生徒と付きあってるくせに」
 美少女らしからぬ怨念のこもった声が誠の耳に届く。
 はったりではないのを感じてピタリと足を止めれば、優位を得たと言わんばかりに日野は誠の前に回りこんできた。
「私、見たんです。先生がA組の子と資料室でキスしてるの。付きあってくれないなら、そのことをみんなに言いふらしちゃうよ」
 誠は日野の得意げな顔を見おろしながら、軽く溜息を吐く。ガキくさい脅しだと思った。が、普通の教師だったなら効果はてきめんだっただろう。教え子に手を出しているなんて大問題だ。
 けれど誠は、その普通とは違った。
「じゃあ、言いふらせば?」
「え」
 日野の予想とはだいぶ違う反応だったのだろう。誠の淡々とした調子にうろたえて一歩下がる。
「い、いいんですか? いくら先生が理事長の孫でも、みんなにバレたら絶対クビになるに決まってる」
「べつに、どうしても教職にしがみつきたいってわけじゃねぇし」
「あ、あの子だって、みんなに好奇の目で見られちゃいますよ」
「あー、かもなー。そうなったら責任とって結婚するわ」
 むしろそのほうがいいかも、と大げさに指を弾いてみせる。
 いつだって男性を自分の意のままに動かしてきた日野は、ついに癇癪を起して地団太を踏んだ。
「なんでそんなにあの子がいいの!? あんな、どこにでもいるような子! ちょっと体がいいだけで、学力も運動神経もそんなによくないし、いつもぼやーっとしてるし、それに――」
「おいおい、日野ー。それ以上言うと、先生さすがに怒っちゃうぞー?」
 誠は満面の笑顔だった。
 怒りなど微塵も感じさせない表情が逆に恐ろしく、日野は本能的に危険を感じとって後ずさりをした。日野は高慢だが、勘はいい少女だった。その勘で、これ以上つきまとったら何かとんでもないことが起こると察した。……この時初めて、みんなを受け入れているようでいて、誰も受け入れてない誠の本性を肌で感じたのだ。
 笑みの形になった誠の瞳の奥は、今すぐ誰かを殺しても不思議ではないくらいに冷ややかだった。
「あ……、えっと……、ご、めんなさい……」
「はは、わかってくれればいいんだ。素直でいい子だな」
 にこやかに笑って日野の頭に手を乗せる誠。
 その手がほんの少し……頭蓋を圧迫し、日野は蒼白になった。暴力を振るわれたわけではないのに震えが止まらず、息を詰めて身を翻す。
「っ」
 全速力で遠ざかっていく日野の背に、誠は良い先生の声で言った。
「気をつけて帰れよー」
 こうして気疲れする一日は、終わった……はずだった。

 お隣さんからも料理のいい匂いが漂ってくる、夜の八時。
 誠はいっこうに動こうとしない愛しい彼女の様子に、溜息を漏らした。
「なあ、そのパスタ、お前の大好物だっただろ? なんで食わないんだ?」
 かれこれ十分以上、彼女は誠の手料理を見つめたまま微動だにしない。石像になったのかと思うくらいだ。
 もしかして腹でも痛いのかと、誠は心配になって彼女の腹をさすってみた。それでも動かない。
 脅されてこの部屋に来ている彼女だが、こういった事態は珍しかった。
 彼女は食べ物に対する執着心が、かなり強いほうなのだ。一度誠が手料理を提供したら「仕方ないから食べてあげます」と言って必ず平らげるようになったくらいだから、相当だ。
 その時の喜びを隠しきれていない表情がまた可愛らしく、誠は内心でニヤニヤしていたというのに……一体これは、どうしたことか。
 困り果てた誠は、彼女の後ろに回り、膝の間に挟む体勢で座った。
 後ろから抱きしめると、ほのかに甘い香りがする。誠の大好きな匂いだ。
 しばらくその匂いを嗅いでいたら、夜毎のあれやこれやを思い出してしまい、ついアレを硬くさせてしまった。
 気がついた彼女が、若干居心地が悪そうにみじろぐ。
「お前が黙ってるなら、答えるまでイタズラしちゃうぞー」
 ふざけた調子で言いながら、呼吸は荒くなってきている。誠は動かない彼女の腿の間に手を滑らせ、下着の上からしつこく陰唇をなぞった。
 動かないくせに彼女の反応は敏感で、指を上下させる度にくぐもった声が漏れる。必死で快感を堪えている声だ。
 その様子にいっそう煽られ、下着の隙間から指を滑りこませる。
 既にぬめりを得ていた肉芽をつまむと、ついに彼女の口から嬌声がこぼれた。
「あっ、んっ……ぅ」
 ここまでやっても、まだ彼女は動かない。「嫌」とも言われない。まるで無言の抗議を受けているようだ。
 不思議に思いながらも、誠は目の前のご馳走が放つ匂いに堪えきれず、首筋に喰らいついた。歯型がつかないギリギリのところで力を調整しつつ、幾度も甘噛みする。匂いの濃い耳の下は特に執拗に舐め、耳朶を口に含んで転がした。そうしながら右手では肉芽を擦り、左手では柔らかな胸を揉みしだく。
 誠によって快感に慣らされた体は、あっという間に濡れて、ぐちゅぐちゅといやらしい音を立てた。
「口はだんまりなのに、ここはこんなに……俺に抱かれたいって言ってる」
 彼女の甘い匂いが濃くなり、興奮が高まる。誠はいよいよ我慢ができなくなって、手早くズボンを下ろした。平均よりもだいぶ大きいペニスが、腹につきそうなほど反り返る。
「よいせっと」
 脇下に入れた手で、未だ動かない体をひょいと抱えあげる。そして硬く勃起したものの上に、ゆっくりと下ろしていった。
「さて、どうしようか」
 挿入寸前のところで止め、耳元で囁く。腰を揺らし、張りつめた先端で膣口を刺激した。
「いいのか? お前が何も言わないと、このまま生で入れちゃうぞ?」
 強情なことに、彼女はまだ声を殺している。
 いい加減誠のほうが焦れてきて、先端を少しだけ彼女の中に埋めた。
 途端に膣内がざわついて、亀頭に吸いついてくる。
「んっ、あぁ……やっべぇ。全部もっていかれそー」
 腰を揺らし、かり首のところまでを、つぷつぷと出し入れする。彼女がギブアップするまで、ずっと続けるつもりで繰り返した。
 すると半端な挿入に、彼女の体のほうが堪えきれなくなった。膣口は内へ内へと招くように収縮し、膣襞が絡めとる動きをする。
 彼女の腰はびくびくと跳ね、どう見ても感じているようにしか見えなかった。
 突き入れたい衝動が抑えきれず、誠は喉を鳴らしながら問いかけた。
「なあ、奥まで入れていいか? 中に出さないから」
 最近は彼女の希望で、コンドームをつけるようにしている。彼女が「卒業まで避妊してくれたら、お付きあいを考えてもいいかもしれない……です」と言ったからだ。
 外に出しても避妊にはならないことはわかっているが、ここで抜けるほどの我慢強さはない。誠は大体の苦痛には耐えられる根性があると自負しているが、愛しい彼女限定で、我慢がきかなくなるのだ。返答を待ちきれなくて、犬のように荒い息を繰り返す。
 すると長い間を置いて、彼女がプルプルと震えだした。
 やがて、か細い涙声に似た声が聞こえてくる。
「……入れればいいじゃないですか。どうせ私みたいに、他の女の子にも入れてるんでしょう」
「は? 入れるわけねぇだろ」
「でも……!」
 そこで初めて、彼女は誠を振り返った。目にいっぱいの涙を溜め、珍しく大きな声で叫ぶ。
「でも日野さんの頭、二回も撫でてた! 詳しいところまでは聞こえなかったけど、あんな美少女に迫られて、嬉しかったんですよね!?」
 思ってもみなかった抗議を受けて、誠は一瞬だけ思考がフリーズした。
 しばらくの間、彼女がふーふーと息を荒げて怒っているのを眺め、やっと合点がいった。
「あー……」
 たぶん彼女は、どこからか誠と日野のやりとりを見ていたのだろう。それで誤解をして、……嫉妬してくれたのかもしれない。
 そう思ったら、彼女が怒っているにも関わらず、誠は浮かれてしまった。ついニヤニヤしてしまう。
「聞いてるんですか? 大体先生は、スキンシップが多すぎるんです。女子との距離も近いと思います。だからあんなふうに迫られちゃうんですよ。不良教師です」
「うんうん。ごめんごめん」
 謝りながらも、やはりニヤニヤが止まらない。強姦して「体だけでも」と手に入れた愛しい人が、まさか嫉妬をしてくれるなんて思っていなかったのだ。つい、愛されるのではないかと期待をしてしまう。
 その後も、文句は怒涛の勢いで続いた。
 真剣な彼女には悪いが、誠の頭には「やばい」と「可愛い」の二つしかなかった。そうして彼女が息切れを起こすまで、にこにこして聞いていた。
「先生、聞いてないでしょう!」
「聞いてるよ。なあ、もしかしてお前、嫉妬してくれてるのか?」
「し……っと?」
 なんと驚いたことに、彼女はここまで無自覚で喋っていたらしい。
 指摘されて気がついたのか、目も口も大きく開けた状態で固まる。
 こちこちという時計の音が気になりだした頃、彼女の顔が一気に茹だったように赤くなった。爆発する勢いで猛抗議を始める。
「すっ、するわけないでしょう! 私は先生なんて大嫌いです!」
「へぇ、じゃあお前は、大嫌いな男の手でここをびしょびしょにして、うまそうにチンコをくわえこんじゃうエッチな子なんだな」
「なっ、何言ってるんですか! 私はこんなの、全然気持ちよくありません!」
「よしよし、わかったわかった。それじゃあ今日も、全然気持ちよくないことしよう……なっ」
 一瞬の間に抱きこみ、下から強く突きあげる。
 ぐちゅりという派手な音が、誠の興奮を煽った。
「あああっ! あぅ……、こんな、おっきいの、一気に……」
「入れていいって言ったの、お前だろ。でも、おかしいなぁ。ここ……すんげぇ気持ちよさそうに、びくびくしてる」
 咄嗟に逃げようとする体を押さえこみ、膣内をかき回す。
 ずっと中途半端な挿入で焦らされていた中は、奥を押しあげられる悦びでわななき、漏らしたように愛液をこぼした。
「んー、熱くて、ぬるぬるで、たまんねぇ。お前もだろ?」
「あんっ、あっ、そんなこと、ないっ。こんなの、ぜんぜ……んんっ!」
 彼女の声が聞こえていないようにガンガン奥を突きあげる。精子を絞りとろうとする中の動きは激しくなり、誠はその心地よさに溺れた。
「あぁ、やっぱ生は違うな。お前の子宮口、じかに感じると……はぁ、すぐ出そうになる。なあ、これからはずっと生ハメしようぜ。子供ができたら結婚な」
「そんな勝手な……、あっ! 中に出さないって、言ったじゃ……ああんっ!」
 乳首と下を両方いじりながら、中の弱いところを重点的にせめる。もっと彼女のとろけた声が聞きたくて、夢中で追いあげていった。
「あっ、だめっ、やめて、先生! ぜんぶいっしょにしたら、だめぇ!」
「なんでダメなんだ? ぜんぜん気持ちよくならないんだろう?」
「いやぁっ! そこ、や……なのぉ! ぐりぐり、しな……でぇ!」
「しないでって言われると……したくなるよなぁ?」
 思いきり下から突きあげ、敏感なボルチオを押しつぶす。
 ぐちゅんずちゅんと大きな音を鳴らしながら出し入れを繰り返せば、彼女は背を弓なりに反らして激しく達した。
「やっ! いっちゃ……う! いっちゃ、うぅっ!」
 激しく蠕動する膣襞に絞られ、誠にも限界が訪れる。獣のような呻き声をもらし、彼女の最奥で射精した。微塵の隙間もないくらいに子宮口に押しあて、最後の一滴まで送りこむ。
 いつもより長い射精を終えて満足げに息を吐くと、彼女が荒い息の中でぽつりと呟いた。
「先生なんて大嫌い」
「……知ってるよ。その言葉、嫌になるほど復習したから」
 もっと茶化したふうに言おうと思っていたのに、出てきた声は誠自身も驚くほど切なげなものだった。
 彼女もまた驚いたふうに眉をあげたが、それは次第に八の字になり、顔全体がくしゃりと歪んだ。
 大泣きする前の子供みたいだ。そう誠が思っていると、彼女は本当に滂沱の涙を流し始めた。
「ご、ごめん。どこか痛いのか?」
「っ、はい。すごく……痛い」
 今日は少し激しくしすぎたのかもしれない。いくら彼女が慣れたとはいえ、誠のものは大きすぎるから加減をするべきだったのだ。
 後悔の渦に飲まれ、誠は蒼白になって謝った。
「本当に悪かった。一緒に病院に行こう」
「嫌です」
「嫌って、お前な……」
「病院は行かなくて大丈夫なので、先生が責任をもって看病してください」
「それで治るのか?」
「いいえ」
「じゃあやっぱ駄目じゃねぇか。病院行くぞ」
「このまま行ったら、関係がバレますよ」
「いいじゃねぇか。その精子は俺のですって言ってやるよ」
「最悪な付き添いですね」
 誠が強引に抱えあげようとすると、なぜか彼女は意地でも動いてやるもんかという勢いで抵抗した。ぎゅっと、全身で誠にしがみつく。
 愛しい彼女に抱きついてもらえるのは嬉しいが、このままでは彼女の体が悪くなってしまうかもしれない。
 焦った誠は、本気で困って問いかけた。
「なあ、俺はどうすればいい?」
「先生のばか。大嫌いです」
「いや、だからそれは知って……」
 ごく真面目に返していた誠だったが、途中で彼女の耳が真っ赤になっているのに気がついて動きを止めた。
 また、ニヤニヤしてしまう。
 どうしようもなく興奮して、荒い息を彼女の耳にふきかけた。
「……どこが痛いんだ? 言ってみろよ」
「胸……」
「胸の、どのへん?」
「よ、よくわからなくなっちゃいました」
「ふーん? じゃあこれを入れて、奥までかき回しながら調べてみたら、思い出せるか?」
 再び硬さを取り戻したものを、達したばかりで敏感になっている膣口に押しあてる。
 彼女はふいっとそっぽを向き、怒っているふうに答えた。
「知りません。どうせ言っても止めてくれないんでしょうから、す……好きにしてください」
「言質とったぞ。よーし、それじゃあ――」
 軽く音を立てて耳朶にキスをする。彼女の鼓膜と胸に響かせるように、誘惑した。
「胸のどこが痛むのか……先生と一緒に、復習をしよう」

 こうしてこの夜の課外授業は、結局夜通しになった。

<了>


発売前SS


※変態的な描写があります。苦手な方はご注意ください。




『事件発生前』 作・雪華


 山那誠は極めて模範的な教師だ。――というのは、彼を知る誰もが口にする言葉である。
 常に笑顔でおおらか。怒る時はあっても、それは生徒のためだと皆が知っている。
 彼は時に兄のようにじゃれあい、時に親のように生徒たちを見守り、また師として皆の背を押す。女生徒たちから密かに告白されることも少なくない。なにせ彼は、天より二物も三物も与えられているのだから。
 顔の良さもさることながら、モデルばりに均整のとれた体躯は、実用的な筋肉で覆われている。運動の度にしなやかに動くその筋肉には、男子すらも見惚れてしまうほどだ。
 当然のごとく、つい数ヶ月前までは彼女が途切れたことはなかった。
 父兄からもうけが良く、同僚たちとのコミュニケーションも難なくこなす。
 つまり山那誠には、ほぼ敵がいないと言ってよかった。
 しかしそんな誠に、近頃奇妙な変化が起こった。変化の名は西条光。この山那学園の生徒会長だ。
 西条は、ある時から誠と微妙な距離をとるようになった。まるでいつ攻撃されてもいいように備えているようだ。
 誠は、違和感を覚えながらも思春期特有のものかと流していた。

 そんなある日、西条が廊下の反対側から歩いてきた。
 誠はにこやかに手をあげ、気軽に声をかけた。
「よお、西条。この間言ってた部費の件なんだが」
「――あの件でしたら、先ほど先生の机の上に書類を置かせていただきました」
「そ、そうか……」
 西条は笑顔だったが、なんとなく隙がないなと思う。誠が内心で面喰って通りすぎようとすると、後ろからごく小さな声が聞こえた。
「先生。俺、とても恐い人を見たんです。相談に乗ってくれますか」
「不審者でも見たのか? いいぞ、なんでも聞く」
 誠は眉を顰めて振り向き、親しみをこめて肩を叩く。
 こうすると他の生徒なら安堵するか、くすぐったそうに照れるか、どちらかだ。しかし西条は、そのどちらでもなかった。
 長めの前髪の間から誠を見あげた瞳は、全てを見通すように冷ややかだった。
 思わず固まった誠の手を、西条は淡々と肩の上からどかし、小さな声で言った。
「誰よりも親身に見えるけれど、本当は全てがどうでもいい。何にも執着を持てない本性を、共感能力の高さでカバーしている。そんな人間なのに一般社会に完璧に馴染んでいるから、酷く不気味なんです」
「そいつはどこにいたんだ?」
「わりと、俺たちの近くに。今までは大人しくしていてくれるのなら、それでもいいと見過ごしてきましたが、最近は少し気になる変化がありまして」
「どんな?」
「肌で感じるんです。ついに彼は、興味の対象を見つけてしまったんだと」
「おいおい、もったいぶらずに教えてくれよ。そいつは誰なんだ?」
「気になりますか」
「そりゃ、俺はみんなを守る先生だからな」
「それでしたら、お耳を貸してください」
 光は思わせぶりに手招きし、誠に背をかがめさせる。そして注意深く、耳打ちした。
「この間、水泳の授業の間に女生徒たちの下着が何者かに盗まれたでしょう? あの犯人、宮内先生じゃないかって噂が立っているんです。俺もこんなことを言うのは嫌なんですが……先生も、注意して見ていてくれませんか。実は俺の婚約者の下着も盗まれたんです」
「そんな噂が……」
 宮内はまだ若年ながら出っ張った腹をした、だるまのような男だ。外見で人を判断しない誠だが、それでも宮内のカエルに似た笑い方を見ていると、失礼ながらモテないだろうなと思う。話してみると面白いヤツで、温厚な好青年なのだが……。
 外見がそんな宮内だから、不名誉なことに下着泥棒の汚名が広がってしまっているのだろう。
 誠は西条の言葉を否定しかけ、待てよ、と顎に手をあてる。
 宮内は、確かに女子更衣室のあたりを最近うろついていたのだ。
 誠は蒼白になった顔を片手で覆い、一回深呼吸をしてから、ドンと胸を叩いた。
「わかった。俺も注意して見ておくから、安心してくれ」
「先生がいてくれて良かった。それでは、よろしくお願いします」
 西条は今度こそ安堵した顔になって、ぺこりと頭を下げる。一礼の後に背を向けた西条は歩きだすかと思ったが、二歩ほど進んだところで足を止めた。
「ああ、ところで先生……」
「ん?」
 少し振り向いた西条が、なぞかけのように問いかける。
「下着泥棒は、なんで複数人の下着を盗んだんでしょうね」
「いっぱいあったほうが楽しめるからだろ」
「でも荒らされたロッカーは、横一列とかじゃなかったんです。ランダムで、しかも下着の種類もバラバラ」
「西条は他に目的があったと思うのか?」
「さあ。変態の考えることは、俺にはわかりません。でも……ふふ、好みの匂いがあったのかもしれませんね。俺の婚約者の下着が、その性的対象になっていないことを祈ります」
「そうだな……。俺も一刻も早く事件を解決できるよう、頑張るよ」
「有難うございます。やはり先生は、頼りになる素晴らしい先生だ。……爽やかで、誠実で、犯罪からはほど遠い。宮内先生とは全然違う」
「こら、まだ決まったわけじゃないんだから、無用に噂を広げるのは慎めよ」
「大丈夫ですよ。先生だから、相談したんです。では、また明日……」
 気のせいか「先生だから」の部分に含みがある気がして、誠は首を傾げた。しばらく考え、きっと頼りにされているということだろう、と自己解決した。
 誠は西条が角を曲がったのを見届け、よし、と気合いを入れる。明日からは生徒を安心させられるよう、いっそう警備を強化しようと心に決めた。

 その日の夜、自宅であるマンションに帰った誠は、肩で息をしていた。西条から恐ろしい話を聞いたせいか、動悸が激しい。
 額から汗をたらしながら部屋を横切り、薬を探すような必死の形相で、引き出しの中身を手にとった。

 誠の汗を吸いこんだ、薄い布地――とある女性の下着が、じわりと色を変える。

 ついに興奮が抑えられなくなり、誠は大急ぎで自身の下着ごとズボンを下ろした。
 平均よりもだいぶ大きく太いペニスが、ぼろりと飛びでる。
「はぁ、はぁ、馬鹿言うなよ、西条。あの子以外のパンツになんて興味あるか。俺が興奮するのは、この……! はぁ、はぁ、この匂いだけ……!」
 一枚を鼻先に押し付け、胸いっぱいに匂いを吸い込む。もう片方の手では、違う下着で勃起したものを包んだ。そのままごしごしと音が鳴るほど強くしごきあげる。
 下着はあっという間に誠の先走りにまみれ、ぐちょぐちょになっていく。
 濡れた感覚が心地よく、誠は恋しい人を犯している錯覚に溺れた。
「はあっ、はあっ、あっ、ああっ! いいよっ、すごく、いい! あぁ、いつかこうやって、ぐちゃぐちゃに犯してやるからなぁっ! くくっ、愛してる! 愛してるよ!」
 数分もするともう絶頂の波がきて、激しくしごきながら下着の中に欲望をぶちまけた。
 呼吸が落ちついてきても、まだペニスは硬いままで、ぬるついた布地の中でびくびくと跳ねている。人よりも回数をこなさないと満足できない性質なのだ。
「あぁ、くそ、あと二枚しかない」
 誠が盗んだのは、担任しているクラスの女生徒たちのものだった。その中で必要なのは、たった一人の下着だけ。しかし極めて短い時間で探さなければならず、とりあえずあたりをつけて盗んできたのだ。必要なもの以外は、すぐに捨てた。
 誠は確かに変態だが、一途なのだ。もっとも、こんなにも誰かに執着心を抱いたのは、生まれて初めてなのだが……。
「はぁ、また借りてくるしかねぇか」
 誠には盗んでいるという自覚がない。あくまで借りていると思っている。
 だから授業の度に盗んでも、少し申し訳ないなと思う程度で、むしろ両想いになるためには必要な行為だとすら感じていた。
 彼女の下着で自慰行為をする度に、勝手に彼女と近づいた気になっていた。
「さーて、どうやってここに誘おうかなー」
 奇妙なもので、誠は思い込みが激しいが、馬鹿ではなかった。変態行為で興奮しているくせに、ちゃんと頭の片隅ではこの想いが一方的なものでしかないと理解している。だから本人を前にしても、なに食わぬ顔で爽やかに笑っていられた。いつか来るチャンスを、ひっそりと待ちながら……。
「はぁ、はぁ、今日のお前も、最高に可愛かった。あんなムチムチしたケツを見せつけて、俺を誘ってたんだろ? 悪い子だな」
 濡れた下着で緩やかにペニスをしごき、妄想の中の彼女に囁いた。
「愛してるよ。早く一緒になろうな。お前を救えるのは俺しかいないんだ」
 外では雷が響き始めている。
 彼女が応えてくれたようで、誠はうっとりと射精した。


<了>