Chapter 2一真編
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【シナリオ抜粋】
覚悟して受け入れたはずなのに、痛くて息をするのがやっとだった。
視界が涙で滲んだ刹那、激しい自己嫌悪でいっそ死にたくなった。
(私には涙を流す権利なんてない)
こんなに誠実で純粋な人を媚薬で狂わせ、襲わせた。
今傷ついているのは、私ではなく久世くんだ。
久世くんの正気を失った瞳を見つめ、私は心中で幾度も幾度も謝罪した。
「っ、はは……すごい、気持ちいい……。女性の中が、こんなに気持ちいいなんて……」
すっかり理性を失った久世くんは、快感だけを求め、激しく腰を打ちつけてくる。
遠慮のない突きあげで、さっきまで処女だった膣が強く伸ばされた。
痛みに呻き、思わず体がずり上がる。
その体が掴まれ、いっそう最奥を押しあげられた。
「はあっ、はあっ、はあっ! 逃がさない! もっと奥まで、突き入れてやる!」
暴力的な宣言を恐いと感じつつ、胸の内では小さな火が灯る。
駄目だと思うのに……私は、好きな人に抱かれているという現実を喜んでいた。
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